こんにちは、
氷河期世代クリエイターのYOHEIです。
ひきつづき、キャッチコピー・セールスライティングについてのお話です。
前回はキャッチコピー向けの学習におすすめの「伝え方が9割」(著:佐々木 圭一)を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
(関連記事:初心者向け、伝わるキャッチコピーの作り方・セールスライティングの学習におすすめ本 Part1【読むだけで伝え方スキルアップ】)
今回は初心者向けセールスライティングの学習におすすめの本「伝わるのは1行。」(著:田口 まこ)を紹介します。
セールスライティングよりの内容なので、よりネットショップやアフィリエトに役立つと思います。もちろん、SNS・LINE・ビジネスメール・企画書にも活かせて、読むだけでも伝達力・文章力のスキルアップができます。
また、おすすめ本の紹介の前にコピーライティングとセールスライティングの違いも解説したいと思います。
「頭で考えていることが上手く言葉にできない」
「文章が長くなり、要点が伝わらない」
こんな悩みの解決の糸口になると思うので、ぜひ参考にしてみてください。
本記事の内容
もくじ
1. コピーライティングとセールスライティングの違い
2. 初心者向けセールスライティングの学習におすすめ本
3. まとめ:セールスライティングの作り方を知っていれば、誰でも上手く作ることが可能!
本記事の信頼性
この記事を書いている私は、広告・デザイン歴20年ほどです。
コピー初心者の方に、できるだけわかりやすく紹介したいと思います。
(・o・)/
1. コピーライティングとセールスライティングの違い
そもそもコピーライティングとセールスライティングってどう違うの?
この二つには大きな違いがあります。それは、
●コピーライティング(キャッチコピー)は主にブランディングが目的
印象的だったり美しい響きのコピーで、企業や商品のイメージアップを狙います。なので、記憶に残ったとしても、直接行動に訴えかけるものではありません。TVCMや新聞の広告などに使われています。
例)
・そうだ、○○に行こう。
・○○、はじまる!
●セールスライティング(セールスコピー)はレスポンスが目的
行動を起こさせるためのコピーです。簡単にいうと、セールスパーソンの言葉を文章化したようなもので、ダイレクトメールやチラシやメルマガなどで使われています。続きを読みたくなるような内容のタイトルで始まり、具体的に内容やメリットなどを訴求します。なのでキャッチコピーより文字数も多いです。そしてセールスライティングは、申し込み数などから結果を数値で計測することができます。
例)
・○○について誰もが知っておくべき10のスキル。‥
・○○をゲットして、今すぐ△△する方法!‥
・先着○名様には特典をプレゼント!○日までにお申し込みください。‥
という違いがあります。
コピーを書くうえで、知っておいて損はないと思います。
2. 初心者向けセールスライティングの学習におすすめ本
では、本題のセールスライティングの学習におすすめの本を紹介します。今回紹介するのは、
「伝わるのは1行。」著者:田口 まこ です。
「いいね!」や「リツイート」が増える!企画が通る!ネットで商品が売れる!それを“わずか1行”で実現する、コピーライターのノウハウを紹介しています。
著者はコピーライターの田口まこさんで、広告業界の第一線で活躍されている方です。特に女性向け商品の広告(資生堂・花王・大塚製薬カロリーメイトなど)を数多く担当されています。
本書では、残念ながら2行以上の情報は読んでもらえないので、一行(20~30文字)で興味を惹き、伝わることが重要と解説しています。前項で、セールスライティングのコピーはキャッチコピーより文字数が多くなると書きましたが、少なくとも最初の見出しは短くしないと読んでもらえないということですね。
では、どうすれば?
そこで、伝えたいことをギュッと凝縮させ、気の利いた表現のコピーの作り方をとても理解しやすく解説してくれています。
簡単ですが内容の紹介です。
メインの内容は大きく分けて二つあります。
1.伝えたいことをギュッと凝縮する「4つのステップ」
2.1行を磨き、輝かせる「7つのテクニック」
それぞれの技術を学習のきっかけとして簡単に紹介します。
1.伝えたいことをギュッと凝縮する「4つのステップ」
まず、一つ目の4つのステップについてです。
ステップ1「絞る」:伝えたい相手・ターゲットを具体的に思い浮かべる
ステップ2「広げる」:伝えたいことを、たくさん書いてみる
ステップ3「選ぶ」:書き出した中から、いちばん伝えたいことを決める
ステップ4「磨く」:選び出した言葉をブラッシュアップし、魅力的な1行に完成させる
上記の4ステップで、伝えたいことをギュッと凝縮します。
本書では、凝縮方法の解説例として、30代の働く女性をターゲットにした料理本の店頭POPコピーを作成していきます。
ステップ1「絞る」
ターゲットはどんな人かなど思い浮かべます。
●子どもがいる
●共働きでいそがしい
●金銭的に余裕のない年代
など思い浮かべ、そこからさらに「時短」・「バランス」・「節約」といったキーワードが浮かびます。
ステップ2「広げる」
ステップ1のターゲットに向け、伝えたいことを書き出します。
●夫でもつくれる
●食費を1日1000円に
●バランスよく
●市販のタレを活用
などたくさん書き出します。
ステップ3「選ぶ」
ステップ2で書き出した言葉を選びます。
●夫でもつくれる:夫という言葉でアプローチに独自性があり「簡単」・「時短」も伝わる
●市販のタレを活用:本のレシピの独自性と「簡単」・「時短」が伝わる
さらに1つにしぼります。レシピの独自性を訴求する方が優先順位が高いことから「市販のタレを活用」を選択。
ステップ4「磨く」
「市販のタレを活用」をより魅力的なコピーに完成させます。
本書では「市販のタレをちょいたしで、晩ごはん革命。」という1行にブラッシュアップされています。働く女性の仕事から帰ってきて慌ただしく晩ごはんをつくる時間を、革命的に変えるレシピということを伝えます。
すごく魅力的なコピーですよね!ステップを踏むからこそ、こういった魅力的なコピーができるということがわかりますね。
簡単に紹介しましたが、本書では各ステップの詳しい進め方が書かれています。
2.1行を磨き、輝かせる「7つのテクニック」
次は二つ目の、7つのテクニックについて二つほど紹介です。
●テクニック1「助詞抜き」
助詞とは「て・に・を・は」のことで、これを抜くことで印象的な伝わる言葉にします。
「京都が大好き。」 → 「京都、大好き。」
たった1文字抜くだけで、こんなにイキイキとした印象に変わるんです!しかも、めちゃ簡単ですよね。
●テクニック2「入れ替え」
文章を普通と逆にして印象を強めます。
「この世界を見てくれ。」 → 「見てくれ。これが世界だ。」
普通は「この世界を見てくれ。」ですよね。でも普通の言い方だと、印象も普通なんです。それが順番を変えただけなのに、映画のキャッチコピーや名言のようになりました!普通じゃない言い方だから、印象も強まるのです。
なるほどですね。しかも簡単なので、これならコピー初心者でもできますよね!
こんな感じで本書では、知っているだけですぐ使えるテクニックが数多く解説されています。
また本書の最終章には、女性ターゲットの商品よりですが、さらにコピーを魅力的にする「シズル言葉」と「女性に届く1行のコツ」というものが解説されています。こちらもセールスライティング初心者にはすぐ役立つと思いますので、興味があるかたは「伝わるのは1行。」を読んでみることをおすすめします。
3. まとめ:セールスライティングの作り方を知っていれば、誰でも上手く作ることが可能!
今回は、セールスライティングの作り方・学習本について紹介させていただきました。
本記事の内容を要約しておきます。
ということで、初心者のセールスライティング学習におすすめ本の紹介でした。
最後に一つ大切なことです。
技術は知っているだけでは身につかないので、本記事で紹介した本を読んで、実際に繰り返し作ることが大事です。
ではでは。
(・o・)/
この記事を書くのに読んだ本
《人気関連記事》初心者向け、伝わるキャッチコピーの作り方・セールスライティングの学習におすすめ本 Part1【読むだけで伝え方スキルアップ】